ミシェル・ギニエ
ボジョレー地区のAOCモルゴンの中心地、ヴィリエ・モルゴンでブドウ栽培・ワイン醸造を行うミシェル・ギニエ。「本物」と自負するワインを造ることへの情熱こそが、彼の仕事に多くのインスピレーションを与える原動力となっています。
彼は、自らのワインを“ネオ・トラディショナル”と形容していますが、この、次世代の伝統となりうるモルゴンワインは、彼の情熱を最も良く体現しています。丁寧に作られたワインはエレガントでバランスが良く、モルゴンの風土を感じさせるような余韻が長く続きます。
出来る限り自然に近い形でワイン造りを行うため、彼は現在主流となっているブドウ栽培への取り組み方を改めて見直し、ブドウの樹の生命力を尊重し、成長を注意深く見守るという昔ながらの常識に立ち戻ったのです。
なぜ自然派ワインなのか? それは環境のためだけでなく、大地の恵みである果実そのものの味わいをもった、生きたワインを楽しんでもらうためなのです。
「化学肥料の過剰投与は、土地ならではの土壌や風土といった“テロワール”が、ワインを通じて表現されることを妨げてしまうのです。」と、ワインの品質を熟知するミシェル。
だからこそ、彼はブドウ畑をベストの状態にすることに専念します。ミシェルは、ブドウの畝の間に草を生やすようにし、10年以上にわたり堆肥の使用を減らしてきました。また、生産量を最小限に保つため剪定は厳しく行われ、収穫は全て手作業にこだわります。
彼のネオ・トラディションのワインは、ブドウの樹と土壌双方を尊重したブドウ栽培の賜物であり、飲む人に、個性あるワインを味わう喜びをもたらします。
彼がワインの熟成に使用するのも、また天然資材。木製のプレス機で果汁を搾り、そのブドウ果汁は澱とともにオーク樽で熟成されます。こうした昔ながらの製法が、長い間培われてきた技量に後押しされ、「テロワール」に満ちたワインが生まれるのです。
友達や家族が集うとき、ミシェル・ギニエが造りだすネオ・トラディショナルのワインは、生命の喜びを謳歌します。彼の一連のモルゴンワインは、様々なシーンに合わせてお楽しみいただけることでしょう。
ふくよかで上品なそれぞれのワインについては語るべきことがたくさんありますが、それはむしろ、語られるのではなく、享受すべきものでしょう。赤い果実やブラックチェリー、ラズベリーの香りに、スパイスの風味の混ざった微かなキルシュの香りが口の中に広がり、余韻が長く続きます。何時間も、何日も、そして何年も、このワインを飲んだことが忘れられなくなるような、そんなワインです。
ミシェル・ギニエは、こういった洗練されたワインの作者であり職人でもあるといえます。自然なままの、素晴らしいけれど手に届く範囲のワイン…それは、誰もが楽しむことのできるワインなのです。
商品一覧
こちらの商品は、フランスの法律に基づき、ボジョレーヌーヴォー解禁日の11月18日(木)若しくはそれ以降のお届けとなります。ご了承ください。
すでにモルゴンで高い評価を得ているミシェル・ギニエは、6年前からボジョレー・ヌーボーの醸造を始めました。彼のワインからは、先のモルゴンにそそがれたような物造りに対するエスプリと情熱が常に感じられます。
彼はボジョレー・ヌーボーにガメイ・ノワール・ア・ジュ・ブランの古樹から取れる葡萄を使用しています。それは、この品種のみがしなやかで口当たりのよい、果実身溢れるワインを生み出すことが出来るからです。
また、彼は充分に熟した葡萄のみを選び、香り付けの酵母等は一切加えないという方法を用いています。
このワインの味わいはあなたを魅了し、太陽の光を存分に浴びた赤い果実の香りを伴うフレッシュさを感じ取ることができるでしょう。
また、まろやかで且つ、ふくよかなこのワインはどのようなシチュエーションにもマッチします。
ボジョレー AOCボジョレー・ヌーヴォー
このワインは収穫量の少ない古樹から採れるブドウを使って造られています。
オーク樽で5ヶ月間熟成されることにより、繊細でふくよかなワインになります。
骨格のしっかりとした香り豊かなこのワインは1年~8年後が飲み頃です。
肉料理やジビエ、ハードタイプのチーズと相性のよいワインです。
サービス温度:15℃~17℃
5ヶ月間オーク樽熟成されたワイン。花崗岩、片岩土壌に植えられた古樹から採れるブドウで造られ、「これぞモルゴン」と言われるようなモルゴンらしいワイ ンです。造られるワインの中でも上級なこのワインに関しては、シュール・リという方法で、オーク樽で澱とともに熟成され、この地のグラン・ヴァンの素質を 持ったワインとなっています。
飲み頃は1年~8年。
肉料理やジビエ、ハードタイプのチーズとよく合います。
サービス温度:14℃~16℃