ラランド・ドゥ・ポムロール

AOCラランド・ポムロールはボルドーの５０ｋｍ東にあり、連なる段丘に1130haに渡って広がります。ワインの生産量は年間平均61400hlです。
2つの村にまたがるラランド・ポムロールの川に近い西側の土壌は粘土質と砂利、砂の混合土壌で、一部では土中のかなり深い部分にも粘土質が存在します。
ラランド・ポムロールで生産されるワインは美しく濃い色合いをしており、その豊かなアロマは、赤い果実やスミレ、トリュフ、ジビエを思わせます。
口に含むと、果肉の味わいと豊かさ、繊細さと力強さが見事に調和しているのを感じることができるでしょう。ビロードのように滑らかでふくよかな質感が力強いタンニンを和らげており、それらのすべてがこのうえないバランスを保っています。ワインは豊かで芳醇。早いうちからでも味わえますが、長期熟成にも適しており、年を重ねるごとに複雑さと繊細さを増していきます。
メルロ種の比率が高く、メルロ100％というワインが造られることもあります。ブレンドされる場合には、主にカベルネ・フランが用いられます。