コート・デュ・ルーション
コート・デュ・ルーションはこの地方最大のAOCで、およそ5000haの栽培面積を占めています。
地中海性気候の影響を受け、トラモンタンと呼ばれる乾いた北風が吹くことにより、ブドウの成熟は促され、衛生的にもよい状態に保たれます。
この地の主要品種はカリニャン、グルナッシュ、シラー、マカブーで、そのワインは一般的に力強く、スパイスや黒い果実、赤い果実のアロマを持っています。
同じ品種を使ったロゼワインはセニエ法(赤ワイン的な製造方法)で造られ、美しく鮮明なバラ色をしたこのワインは、フレッシュな赤い果実を思い起こさせます。
白ワインは、グルナッシュ種、マカブー種、ヴェルメンティーノ種、ルーサンヌ種、マルサンヌ種から造られ、フレッシュで繊細。豊かな芳香と力強さ、しなやかさを兼ね備えた、バランスの良いワインです。
コート・ダグリー
地理 レ・ヴィニュロン・ドゥ・コート・ダグリーは、ラングドック・ルーション地方の中でも南寄りに位置します。ラトウール・ドゥ・フランスからエスタゲルに西部を渡り、コルビエールとフヌイエードの境界まで広がっています。 ブドウ栽培は片岩の沖積土に石灰岩の残るラトウール・ドゥ・フランスやモンネーなど、西部及び南部で発展しました。 歴史 アグリー(Agly)とはカタルーニャ語でAigle、偉大な大地を意味します。 「陶酔が得られれば、酒瓶など何でもよい!"Qu’importe le flacon, pourvu qu’on ait l’ivresse!"(=形より実質が大切)」とは、フランスの文人アルフレッド・ド・ミュッセ ...
詳細を読むレ・ヴィニョロン・ドゥ・ラジゲール
地理 レ・ヴィニュロン・ドゥ・プラネーズ・ラジゲールは、コルビエールとルーションの間、ピレネー山脈の支脈に位置します。ランサック、プラネーズ、ラジゲールの村はフヌイエード地域に属し、伝統に彩られたこれらの村は、ブドウ栽培に力を注いでいます。 歴史 この地では2000年前から既にブドウ畑が存在しており、数世紀に渡りワインを醸造・販売していました。1919年に設立されたヴィニュロン・ドゥ・ラジゲールは、ランサック、プラネーズ、ラジゲールの3つの村にある80のブドウ栽培者が集まってできた、ルーションで最初の協同組合です。 1975年には、AOCコート・デュ・ルーション、AOCコート・デュ・ルーション・ヴィラージュが認定されました。また、ラジゲールはすぐにルーション・ヴィラージ ...
詳細を読むレ・ヴィニョロン・ドゥ・テラッツ
地理 テラッツ、それは伝説の地です。 かつて、この地方を流れるカントラン河の大きな早瀬のほとりの近くに、ミランダという名の不思議な町がありました。言い伝えによると、ミランダは長い間妖精の領地で、アーサー王の時代、そこには魔法使いたちが暮らした壮麗な広間がありました。ここで彼女たちは、魔法によって、気に入った人間たちの願いをかなえ、幸せをもたらしました。そのミランダこそが、現在のテラッツにあったのです。 今日そこでは、ヴィニュロン・ドゥ・テラッツが愛情を持ってブドウを育てています。そして神話や伝説は、今でも生きています。そう、テラスースというこの神々の美酒には、人間たちを幸せにする魔法の力が秘められているのです。 歴史 ヴィニュロン・ドゥ・テラッツは1932年に設立され ...
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